電脳道楽館SCG-Lib

  CGの手順・5周年記念・落葉の場合  

待ちに待った(誰も待っとら〜ん)HYPERKiD版CGの手順です。今回は、「素材」「ラフと線画」「レイヤと処理」に重点を置いて、くっちゃべります。
では、うんちくゴーッ!

  素材  

では、素材について。「5周年記念・落葉」では、風景部分を素材によって表現する事に決定。(人それを手抜きという)
使った素材は以下の3枚。

3SOZAI1S.JPG - 1,440BYTES 3SOZAI2S.JPG - 1,720BYTES 3SOZAI3S.JPG - 1,739BYTES

2枚目がその物ずばり地面用。3枚目は手前にかぶせる為の物。1枚目は頭乗っけ用。です。
しかしながら、そのまま使用してるわけではありません。加工しまくりです。描きたい構図に合う様に色をかえたり、部分の抽出を行ってから、使ってます。これは、描いた絵と合わせた時に不自然さが出ない様に写真を絵の質に似せたりしている、ということです。
まず、一番後にくる地面用。
3SOZAI5S.JPGそのままでは写っている範囲がピンポイント過ぎるので、その範囲を広げるべく、一度、シームレスフィルタ(フォトショ用プラグインが一部ですが使えるのでHYPERは重宝します)を使ってタイル出来る様にして一定の広さに敷き詰めます。もちろん、このままじゃ、継ぎ目も消えきってなくてマルチモニターみたいに見えるんで、さらに加工を続けます。
3SOZAI6S.JPG - 1,537BYTES左図の様に変形ツールを使って敷き詰めた素材をパースが掛かって見える様に台形に。
これによって好みの奥行きに見える様にしちゃおうという腹です。
3SOZAI7S.JPG - 1,796BYTESで。その引き伸ばしたやつから、部分を描きたい絵の縦横比で切り出し、それの継ぎ目というか、なんだか桝目みたいな影がついちゃったところをスポイトで拾った色でなでくり倒して、わかりにくくして、地面素材完成。
大きさが合わなかったら、えいやっと、描きたい絵の大きさに縦横比を維持したまま拡縮しちゃいます。(強引)
次は手前にかぶせる物。
3SOZAI4S.JPG - 1,685BYTES枝振りはこの上なかったんですが、まっかっかになりすぎているので、トーンカーブをイロイロ弄くり倒して、黄色身の多い物に。それにつられて他の風景が色変わっちゃってますが、これは、枝葉だけを切り抜いて使うので無視しちゃってます。
3SOZAI8S.JPG - 1,973BYTES地面の素材をさらに色調整した後、その上に新規レイヤを作り、マジックワンドや消しゴムツールで、あくせく切りぬいた枝葉(これも部分)を乗せ、枝葉だけぼかしを掛けてピントがその向こうから地面にあるように見せて、風景素材の出来あがりです。レイヤ構造を保つ為に専用形式かpsdで保存しておきます。ここでうっかりbmpなんかで保存しちゃうと後で思いっきり泣けちゃいますので注意。(笑)
3SOZAI9S.JPG - 1,458BYTES忘れずに頭乗っけ用のも、葉っぱだけを切り出しておきます。もちろん、これも色を変更してます。都合HYPERKiDの専用ファイルで保存しておきます。こうしておけば切り出した葉っぱだけをぺいっと描いた絵に貼りつけられる(透明部分を維持してくれる)ので便利です。
左図の白になっている部分が透明になっている部分だと思って下さい。
といったあたりで、素材に関するうんちくは終了。
とはいえ、素材が絶対というわけではありません。どうしても上手い具合のがなくて、描かなきゃならないときは、やっぱり描くわけですし。今回は、合うのが見つかったので、たまたま楽が出来た。そんなところですね。

   

  ラフと線画  
3ROUGHS.JPG - 2,923BYTESいよいよ線画を起こす作業に入ります。今回は素材に合わせた方が都合良さそうだったので、用意した素材に、何を思ったかタブレットを使って、モニタ上でラフやってます。
一度やってみたかっただけなんですけどね。
結果としては、せんせー。おいら、モニタ上で線画を描くのに向いてません! つうところでしょうか。(笑) あまりいい感じにはなりませんでした。
とはいえ、枝葉とキャラの位置関係が取れれば良かったので、これはこれでオッケーだったりして。
そういうわけで、これを一度プリンタで出力して、アナログ線画起こしの作業に移ります。
ぜんぜん地球にやさしくないぞ、俺。(笑)
3ROUGH1S.JPG - 1,601BYTESプリントアウトしたパソ上のラフからいつものごとくシャーペンと計算用紙で第二ラフを起こします。
あー、やっぱ、おいらは紙の上にシャーペンで描いた方がやりいいですわ。(笑)
ここで、一発で線画を起こしてもいいんですけど、デッサンの取り直しやら、段階踏まないと、おいらの場合モノにならないようなので、最近は線画出しに最低2枚は紙を浪費します。(汗)
3ROUGH2S.JPG - 1,472BYTESさらにその第二ラフを下敷きに起こした最終線画がこれです。ポーズこそ同じですが、最初のパソ上でやったのとは、ぜんぜん別物ですね。
第二ラフも線画も取り込んでから、明るさとコントラストを調整して、線が黒っぽくなる様、調整してます。
   

  レイヤと処理  

さあ、いよいよレイヤ分けと処理の実際です。以下に各レイヤ毎のサンプルを交えて、つらつらと。
3BUNRIS.JPG線画を「地面」と「手前の枝葉」の間に新規レイヤとして入れ終えたら、まず、キャラの色をレイヤ分けしながら、塗って行きます。
マジックワンドを利用して、同じ色の面を選択>>選択領域の拡大(2ピクセル)>>選択をそのままに新規レイヤに移り、基本色で塗る>>色の付いていない部分に保護を掛ける
といった処理をレイヤ分けする分だけ繰り返します。一時に全部分けてもいいし、塗り作業しながら、必要に応じて、レイヤを増やしても構いません。
おいらの場合、最初にレイヤ分けを、ある程度ちゃんとやっておかないと、割りと忘れる事が多いので、一辺にレイヤを分けてしまうことが多いです。
で、どんな塗りをやっているのかというと、以下の各レイヤ毎のサンプルの通り。
上にある物がレイヤの重ね順で、下の方にある物という事になります。鮮やかなグリーンは透明な部分を表してます。

3LY01S.JPG - 2,543BYTES 地面 二つ上の「素材」のところで作った地面です。もうちょっと色を変えたいのですが、仕上げ後に調整の必要があった為、そのままにしてあります。
3LY02S.JPG - 1,434BYTES 地面2 上の「地面」にぼかしをかけた物を、さらに、表示マスクで、下へいく程薄くなって、透明になる様にした物です。
これをぼかしの掛かっていない「地面」に重ねると、近くにはピントがきていて、上にいく程、ピントがずれたような効果になり、遠近感が強調されます。
3LY03S.JPG - 2,258BYTES 調整レイヤ
カラーバランス
このレイヤは特殊なレイヤで、画像ではなくフィルター効果のみのレイヤです。このレイヤで、上の「地面」でいっていた色の調整を行っています。これならば、「地面」「地面2」共、現物をさわることなく、何度でも微調整が効くので便利です。
3LY04S.JPG - 1,043BYTES 肌色 絵の中で肌色の部分のみのレイヤです。
レイヤを活用した塗り方の場合、このように同じ色の調子で塗るところを一枚のレイヤで扱うのが主流です。
逆に、同じ色のところでも、フィルタや処理を変える必要があるときは、別のレイヤに分ける場合もあります。
3LY05S.JPG - 1,026BYTES 制服:白
スパッツ
制服の白い部分と、足元、スパッツのレイヤです。
この様に、ぜんぜん違う色でも、同じ処理で構わず、なおかつ、それらが離れている時は同じレイヤに違う色をいっしょにしてしまう方法もあります。レイヤの節約になるので、必要なメモリの減少、ファイルサイズの縮小が望めます。
3LY06S.JPG - 1,154BYTES 制服:ライム 制服のライムグリーンのみのレイヤです。
こういった鮮やかな色は陰影をつけるのが難しいですね。(笑)
3LY07S.JPG - 892BYTES 制服:緑 制服の濃いグリーンのみのレイヤです。
ほんのちょっとの範囲でも、塗りの作業を楽にする為にレイヤを分けることは多いですね。
3LY08S.JPG - 1,060BYTES 髪の毛 髪の毛のレイヤです。
ブラシで陰影塗って、ヘアラインを描き込んで、またブラシでそれを部分的に均して、それから、天使の輪を、なんて塗り方をしてます。
これらの処理を各々のレイヤに分ける方法もあるのですが、現状、この方が性に合っている様なので、一枚のレイヤで済ませてます。
3LY09S.JPG - 823BYTES 制服:モール 制服のモールと胸の金具のレイヤです。
どちらも金色の近似色と言う事で、一枚のレイヤです。
3LY10S.JPG - 827BYTES みみ キュアがキュアたる所以、メカ部分です。
他のレイヤが色の陰影なのに対し、このレイヤだけ、写り込みを意識した、金属調の塗り方をしています。艶のある銀というか、金属丸出しのパーツなので、そういう事に。
3LY11S.JPG - 797BYTES 瞳の部分のレイヤです。
当CGのレイヤの中で、もっとも無駄の多いレイヤではないかと。
ちなみに白目はというと、「制服:白/スパッツ」のレイヤにくっついております。
3LY12S.JPG - 1,205BYTES 線画 デジタル>アナログ>デジタルと、妙な経緯で出来た線画のレイヤです。
輪郭をぼかす処理をした後「乗算」80%で重ねられています。
ほんとに微妙な違いでしかないんですが、この比較画像で判別つきますでしょうか。
3LY13S.JPG - 799BYTES ハイライトとか 目のハイライトや線画と面のなじみを色によって行っているレイヤです。
非常にピンポイントな作業ばかりなんで、サムネイル画像にしちゃうと、つぶれてしまってなんだかわかりません。(笑)
3LY14S.JPG - 2,430BYTES 調整レイヤ
カラーバランス
再び調整レイヤです。
これは、主に、キャラの色味を変えるために使用しています。キャラの陰影は通常の色で塗り、このレイヤによって、周りの紅葉の照り返しを受けたかのような色合いにさせています。線画も含めて色が変わるので都合がいいです。
3LY15S.JPG - 826BYTES もみじ 「素材」で用意した、切り抜きもみじ。
素材から「フロート選択」機能を使って、切り抜いたもみじのみをコピーし、それを貼りつけた後に、縮小、回転や、効果を与えてあります。
頭の上に乗ったもみじによる陰はこのもみじを置いた後、「ハイライトとか」のレイヤで行っています。
3LY16S.JPG - 2,153BYTES 手前の枝 「素材」で用意した、手前の枝葉です。
3LY17S.JPG - 1,074BYTES 文字/サイン 文字とサインを元絵を痛めることなく乗せる為に、別レイヤで文字とサインを入れています。
場合によっては一つの元絵ファイルで、文字あり、文字なしも、このレイヤをオンオフするだけで簡単に用意出来ちゃうですね。

こうして出来あがった元絵画像から縮小出力してjpeg画像などにしてるわけですね。

   
   

電脳道楽館SCG-Lib